乳歯の生える時期は?

赤ちゃんの歯ですが乳歯は全部で20本。平均で生後8〜9か月のころから生えはじめます。早い子の場合は3〜4か月から、中には生まれたときに1本生えていたというケースや、遅い場合は1歳3か月のころからようやく生えてきたというケースもあります。下の前歯2本から生えはじめ、次に上の前歯2本、2歳半ばころまでに奥歯が生えてきてそろいます。といっても上の歯から生えてくる子もいますし、また、上下2本ずつ生えた後、次の歯が生える間があくケースもあり、生える順番、スピードも個人差があります。歯の素は、生まれたときに赤ちゃんの歯ぐきの中にできています。いつ顔をのぞかせるかは個人差がありますから、あまり気にしなくても大丈夫です。特に、1歳6カ月頃は個人差が大きいの で、他の子よりも多少遅くても心配ありません。ただし、1歳を過ぎても歯がは えてこない場合や、3歳を過ぎても20本はえそろわない場合には、歯医者さんに診てもらいましょう。

虫歯の原因

人の口の中には、色々な細菌がいます。虫歯菌もその内の一つです。この虫歯 菌は砂糖などの甘い物が大好きです。そして砂糖を原料にして、デキストランと いうネバネバした物質を作りだし、歯にくっつきます。(これを歯垢と言います )ここでお母さんやお父さん、ちょっと自分の歯の裏側を爪でこすってみて下さ い。白いものが爪にくっついていませんか。それが歯垢です。歯垢の中にいる虫 歯菌は酸を出し、歯がこの酸の攻撃に耐えられなくなると穴があき、虫歯ができるのです。
■虫歯菌はお母さんの口からやってくる?
虫歯菌がどういう経路で口の中に入ってきたのかは、はっきりしていませ ん。ただし、虫歯菌テストを行うと、母親の持っている虫歯菌と、その子どもの持っている歯菌がよく似ているという調査結果があります。やはり、一番身近 な存在であるお母さんから移る可能性が最も高いようです。したがって、離乳食 のかわりに、赤ちゃんに口移しでものを食べさせるのは、なるべくさけた方がよいでしょう。

日常的にできる虫歯予防

<大人のむし歯も要注意>
おうちの方にむし歯があってミュータンス菌(むし歯の主な原因菌)がいる場合に、その人が使った箸で赤ちゃんに食事を食べさせるなどすると、赤ちゃんの口の中にミュータンス菌がうつってしまいます。赤ちゃんの口の中には、もともとミュータンス菌がいませんから、まず大人がもっているむし歯菌を感染させないことが大切です。ママやパパの歯が健康なら、それだけ赤ちゃんがむし歯になるリスクも少なくなります。
<食後にお茶の習慣を>
お茶には、抗菌作用のあるカテキンと歯の質を強くするフッ素が含まれています。哺乳瓶やトレーニングカップだと飲み干すだけなので、最初はスプーンであげたり、徐々にコップで飲む練習をしていきましょう。
<デザートにはいちごやプラムはいかが>
いちごにはキシリトールという糖がたくさん含まれています。キシリトールは歯を溶かす酸の発生をおさえ、むし歯菌の活動を弱め、むし歯予防にはかかせない唾液の分泌をうながします。うがいができるようになったら、キシリトール入り歯磨き粉を使ったり、飴を食べられるようになったらキシリトール入りにするのもいいでしょう。

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